小型カメの選び方:小さなカメは本当に飼いやすいのか?

豆知識

この記事では、小型カメの種類とそれらを飼育する際の魅力と方法について、詳細にわたって解説します。

小型カメを飼うと聞くと『ミドリガメ』を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

小さくて飼いやすいと思われがちですが、実はミドリガメは成長すると20cm〜30cmほどの大きさになるんです。

思った以上に大きくなってしまい、飼いきれなくなってしまうというということはカメのためにも避けたいことですよね。

そこで小さなカメが持つ独特の特徴に注目しつつ、それらが日常の飼育においてどれほど「扱いやすい」か、またその飼育における利点と注意点を具体的に掘り下げていきます。

特に、小型カメの選び方、飼育しやすいのかなど、これから小型カメを飼う予定の方や興味を持っている方に役立つ情報を提供します。

小型カメの意外な真実:サイズだけで飼育は決まるのか?

多くの人がカメと聞けば、大きなカメを思い浮かべることが一般的です。

しかし、小型カメへの関心は増えており、その可愛らしさからペットとしての人気も高まっています。

例えば広く知られるミドリガメも、成長すると予想以上に大きくなり、そのサイズには多くの人が驚かされます。

実際、私の知人もかわいいからと家族がミドリガメを買ってきましたが、2年ほどでかなりの大きさになったそうです。

もちろんしっかりと飼い続けていますのでご安心を。

小型カメを飼う場合、その成長に伴い必要となるスペースや、長期にわたるケアに対する準備と覚悟が重要です。

見た目は小さくても、適切な環境を整え、健康を維持するための努力が不可欠です。

一方で、小さな体のまま成長を止める種類のカメならば、飼育が比較的容易だと考える人もいますが、小型カメが一概に扱いやすいとは限りません。

飼育の容易さは、カメの種類や個体による性質、飼育環境の質に大きく左右されます。

この記事では、小型カメの実際の飼育について、その魅力とともに、見落としがちな課題についても詳しく解説します。

小型であるからといって簡単に飼育できるわけではなく、適切な知識と準備が必要です。

小型カメの魅力と直面する課題について

小型カメはそのコンパクトなサイズと愛らしい外見で多くの愛好家から注目を集めています。

これらのカメは、その小ささが特徴的で、手軽に飼育できると考えられがちです。

しかし、小さい体格からくる低い体力は、健康管理を難しくする要因となることもあります。

さらに、小型カメの人気が高まるにつれて、市場での需要も増加し、結果として稀少な種が取引されるようになることがあります。

これらのカメは、絶滅の危機に瀕することも少なくなく、特に保護が必要な状況になることがあります。

そのため、これらの小型カメに適した飼育方法がまだ十分に確立されていないのが現状です。

このように、小型カメを飼育する際には、その可愛らしさだけでなく、飼育における課題にも注意を払う必要があります。

適切なケアと環境の提供が、これらの小さな生き物の健康と幸福を守る鍵となります。

小型カメの世界

小型カメには意外と多くの種類がいます。

ここではそれぞれの特徴やサイズについてご紹介します。

小型カメ①:ヌマガメ科

ヌマガメ科のカメは小型の種が多く存在し、その中には最大甲長が14cmくらいのものもいます。

この大きさは一般的なハガキとほぼ同じであり、その小ささが視覚的にも理解しやすいですね。

特にアメリカ東部に生息する「ミューレンベルグイシガメ」(学名:Glyptemys muhlenbergii)は、最大甲長が11.4cmと小型で、目立つピンクの斑点が特徴的ですが、この種の国際取引は制限されていますので、画像の提供は不可となっています。

日本では「キボシイシガメ」(学名:Clemmys guttata)が人気で、その最大甲長は13.6cmとコンパクトサイズで、国内での繁殖が進んでおり、飼育が比較的容易とされています。

また、「ニシキハコガメ」(学名:Terrapene ornata)もアメリカヌマガメ科の小型種で、最大甲長が15.4cmとなっており、これも国内での繁殖が盛んで飼育しやすい種です。

小型カメ②:イシガメ科

イシガメ科においては、アジアに多くの種が存在するものの、14cm以下の小型種は少なく、ジャノメイシガメやヨツメイシガメは最大甲長が14.5cmとやや大きめです。

これらのカメは飼育が難しい種です。

ケララヤマガメ(学名:Heosemys silvatica または Vijayachelys silvatica)は、最大甲長が13.1cmの最小種で、1912年に記載された後、70年間見つからなかった希少種です。

この亀はインドで厳重に保護されており、日本への輸入は非常に稀です。

このような小型亀は、その可愛らしさと希少性から多くの注目を集めています。

小型カメ③:曲領類

小型カメには様々な種類がありますが、特に注目されるのが曲領類です。

オーストラリア原産のヘビクビガメ科に属するクビカシゲガメは、その希少性からCITES Iに登録されており、国際市場での取引は禁止されています。

このカメのオスは最大で甲長15.5cmに達します。

一方、ヨコクビガメ科に属するヒメハコヨコクビガメは最大甲長が12cmとなり、現在保護対象ではないため、将来的に流通する可能性があります。

小型カメ④:ドロガメ科

ドロガメ科には小型の種が多く含まれており、多くは20cm程度の大きさです。

その中でもヒラタニオイガメ(Sternotherus depressus)は最小種で、アラバマ州の特定地域に生息しており、厳重な保護の対象とされています。

このカメの最大甲長は11.5cmです。

小型カメ⑤:リクガメ科

リクガメ科では一般的に大型のカメが多いですが、ヤブガメ、クモノスガメ、セオレガメ、パンケーキリクガメ、ヒラセリクガメなどの小型種も存在し、これらは大体15cmから20cmの大きさです。

特に注目されるのはシモフリヒラセリクガメ(Homopus signatus)で、最大甲長がわずか9.6cmとされ、現存するカメ類の中で最も小さい種です。

これらのカメは南アフリカ原産で、飼育や繁殖が困難であるため、主に研究や保護の目的で重要視されています。

【まとめ】小型カメの選び方と本当に飼いやすいのか?

小型でありながらも、その希少性と魅力が多くの愛好家を引きつけている小型カメ。

飼育が困難でペットとしての愛玩動物ではない種類が多いので、安易に飼うことは難しいかも逸れません。

その中で、キボシイシガメやニシキハコガメは子機内での繁殖が進んでいることから、比較的飼育しやすい種といえるでしょう。

かわいいからと安易に飼い始めるのではなく、しっかり飼育する環境などを販売店などで確認することをおすすめします。

近日中に、大きくならないリクガメについてまとめたいと思いますのでお楽しみに!

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